猫のフィラリア症(糸状虫症)

  • 2017-5-19
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フィラリアは犬糸状虫という寄生虫の一種で、主に犬に寄生します。犬糸状虫という名前のとおり、犬の病気というイメージが強いのではないでしょうか。実は猫にも寄生することがあります。

猫のフィラリア症は、寄生されてもほとんど症状がみられなかったり、症状が出ていても他の病気と似ていたりして診断が難しく、突然死を招くこともある怖い病気です。
きちんと予防していれば確実に防ぐことができますので、病気に対する理解を深めて愛猫をしっかり守ってあげましょう。

猫のフィラリア症とは

フィラリアという寄生虫が蚊を介して体内に入り込み、様々な障害を引き起こす病気です。猫の場合は、主に肺に障害を起こします。
犬のフィラリア症と比べると猫のフィラリア症はあまり知られていません。その理由として、感染と発症の確率が低いこと、本来犬に寄生する虫であること、感染しても寄生する数が少ないために無症状だったり、病院での検査で発見されなかったり、突然死してしまったりして発見が難しいこと等が考えられます。
感染経路は、犬と同様で蚊を介して体内に入り込みます。つまり、犬から猫にも移る可能性のある病気なのです。そのため、猫も予防した方がよいとされる病気のひとつなのです。

感染経路

フィラリアに感染した犬の血液には、フィラリアの幼虫(ミクロフィラリア)がいます。感染した犬を蚊が吸血することで、蚊の体内にミクロフィラリアが入ります。その蚊が次に猫を吸血したときに、猫の体内(皮膚の下)に侵入します。ミクロフィラリアは皮膚の下で成長し、血管へ到達します。
本来犬に寄生するフィラリアは、猫の体内では十分に成長できず体内で死滅してしまうことがほとんどですが、成虫になると肺動脈や心臓へ寄生してしまうこともあります。

症状

一般的な症状として、咳や呼吸困難、嘔吐、下痢、食欲低下、体重減少などがみられますが、これらの症状を示さない猫もいます。また、わずか数匹の寄生で重篤な症状を引き起こし、いままで無症状だったのに突然死することもあります。
猫のフィラリアは、他の病気と区別しにくく寄生数が少ないと検査で発見されないこともあり、確定診断が難しい病気です。また、安全で有効な治療法も確立されていないため、なによりもしっかり予防することが重要です。

予防

フィラリアの予防薬を月1回定期的に投与します。
蚊によって体内に注入されたミクロフィラリアが血管内に侵入し、移動を開始するまでには時間がかかります。このタイミングで予防薬を投与すれば、血管内への侵入を阻止し駆除することができます。
したがって、どのタイミングでフィラリアが体内に侵入しても、1ヶ月に1回投与していれば、確実に予防できるのです。
予防薬には、効能効果の範囲や形状(内服薬や背中に垂らすスポットタイプ)など種類があります。なお、フィラリアの予防薬は、薬機法(旧薬事法)で「要指示医薬品」に指定されおり、獣医師の処方せん(指示書)が必要です。投与の開始時期、服用期間も含めて、詳しくは動物病院へご相談ください。

蚊のいる日本ではさされないよう完全に防ぐことは困難です。そのため、猫も常にフィラリア感染の危険にさらされています。
猫のフィラリアは、しっかり予防すれば確実に防ぐことができる病気です。室外、室内飼いにかかわらず、定期的な予防薬の投与で愛猫を守ってあげましょう。
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画像:http://www.shutterstock.com/

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